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ヘテロマーのMT1/MT2メラトニン受容体が光受容体の機能を調節する

Heteromeric MT1/MT2 Melatonin Receptors Modulate Photoreceptor Function

Research Article

Sci. Signal., 8 October 2013
Vol. 6, Issue 296, p. ra89
[DOI: 10.1126/scisignal.2004302]

Kenkichi Baba1*, Abla Benleulmi-Chaachoua2,3,4*, Anne-Sophie Journé2,3,4, Maud Kamal2,3,4, Jean-Luc Guillaume2,3,4, Sébastien Dussaud5, Florence Gbahou2,3,4, Katia Yettou2,3,4, Cuimei Liu1, Susana Contreras-Alcantara1, Ralf Jockers2,3,4†‡, and Gianluca Tosini1†‡

1 Neuroscience Institute and Department of Pharmacology and Toxicology, Morehouse School of Medicine, Atlanta, GA 30310, USA.
2 INSERM, U1016, Institut Cochin, Paris, France.
3 CNRS, UMR 8104, Paris, France.
4 Université Paris Descartes, Paris, France.
5 Centre d’Expérimentation Fonctionnelle, Hôpital Pitié-Salpêtrière Medical Faculty, Université Pierre et Marie Curie, FR-75013 Paris, France.

* Co-first authors.

† Co-last authors.

‡ Corresponding author. E-mail: gtosini@msm.edu (G.T.); ralf.jockers@inserm.fr (R.J.)

要約:Gタンパク質(ヘテロ三量体グアニンヌクレオチド結合タンパク質)共役受容体(GPCR)ヘテロマーの形成により、シグナル伝達の多様化が可能になり、薬剤選択性が向上することが大いに期待される。これらのオリゴマー化事象に関する研究のほとんどは、異種発現系で実施されており、in vivoでの検証は行われていない場合が多いため、GPCRヘテロマー化の生理的意義が疑われている。メラトニン受容体MT1およびMT2は、培養細胞に発現させると、ホモマーおよびヘテロマーとして存在する。われわれは、メラトニンMT1/MT2ヘテロマーが、マウスの桿体光受容体の光感受性に対するメラトニンの作用を仲介することを示した。メラトニンのこの作用には、ヘテロマー特異的ホスホリパーゼC/プロテインキナーゼC(PLC/PKC)経路の活性化が関わっていた。さらに、MT1–/–またはMT2–/–マウスや、光受容細胞に機能性MT1/MT2ヘテロマーの形成を妨げる非機能性MT2変異体を過剰発現しているマウスにおいては、この作用が消失した。本研究は、網膜機能におけるメラトニン受容体ヘテロマーの必須の役割を立証しているだけでなく、GPCRヘテロマー化の生理的重要性をin vivoで裏付けている。したがって、MT1/MT2ヘテロマー複合体は、光受容体の機能を向上させるための特異的な薬理学的標的となる可能性がある。

K. Baba, A. Benleulmi-Chaachoua, A.-S. Journé, M. Kamal, J.-L. Guillaume, S. Dussaud, F. Gbahou, K. Yettou, C. Liu, S. Contreras-Alcantara, R. Jockers, G. Tosini, Heteromeric MT1/MT2 Melatonin Receptors Modulate Photoreceptor Function. Sci. Signal. 6, ra89 (2013).

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