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グアニンヌクレオチド交換因子SLATのEFハンドドメインおよびPHドメインとIP3受容体1との会合がT細胞におけるCa2+シグナル伝達を促進する

Association of the EF-hand and PH domains of the guanine nucleotide exchange factor SLAT with IP3 receptor 1 promotes Ca2+ signaling in T cells

Research Article

Sci. Signal., 30 September 2014
Vol. 7, Issue 345, p. ra93
DOI: 10.1126/scisignal.2005565

Camille Fos1, Stephane Becart1,*, Ann J. Canonigo Balancio1, Darren Boehning2, and Amnon Altman1,†

1 Division of Cell Biology, La Jolla Institute for Allergy and Immunology, La Jolla, CA 92037, USA.
2 Department of Biochemistry and Molecular Biology, University of Texas Health Science Center at Houston, Houston, TX 77030, USA.

Corresponding author. E-mail: amnon@liai.org

* Present address: Janssen Research & Development, San Diego, CA 92121, USA.

要約 グアニンヌクレオチド交換因子SLAT(T細胞のSWAP-70様アダプター)は、T細胞受容体(TCR)の刺激に応じた細胞内貯蔵Ca2+の放出を可能にすることによってT細胞の活性化と分化を調節する。われわれは、TCRに誘導されるSLATとイノシトール1,4,5-三リン酸(IP3)受容体1型(IP3R1)の会合を見出した。Ca2+の結合部位であることをわれわれが特定した2つのEFハンドモチーフを含むSLATのN末端領域と、SLATプレクストリン相同(PH)ドメインが、互いに独立して、IP3R1のリガンド結合ドメイン内の保存されたモチーフと会合することによって、IP3R1と結合する。IP3R1に基づく細胞透過性の融合ペプチドによってSLAT-IP3R1相互作用を妨害すると、TCRに刺激されるCa2+シグナル伝達、転写因子NFAT(nuclear factor of activated T cells、活性化T細胞の核因子)の活性化、サイトカインの産生が阻害されたことから、この相互作用がT細胞の最適な活性化に必要であることが示唆される。SLATがT細胞の活性化に必要な、IP3R1と相互作用するタンパク質であるという知見は、この相互作用が選択的免疫抑制薬の標的となりうることを示唆している。

Citation: C. Fos, S. Becart, A. J. Balancio, D. Boehning, and A. Altman, Association of the EF-hand and PH domains of the guanine nucleotide exchange factor SLAT with IP3 receptor 1 promotes Ca2+ signaling in T cells. Sci. Signal. 7, ra93 (2014).

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