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gp130-STAT3シグナル伝達を促進する内皮炎症誘発性ペプチドとしてのIL-23p19の同定

Identification of IL-23p19 as an endothelial proinflammatory peptide that promotes gp130-STAT3 signaling

Research Article

Sci. Signal. 15 Mar 2016:
Vol. 9, Issue 419, pp. ra28
DOI: 10.1126/scisignal.aad2357

Georgina Espígol-Frigolé1,2,*,†, Ester Planas-Rigol1,2,*, Hidetaka Ohnuki1, Ombretta Salvucci1, Hyeongil Kwak1, Sarangan Ravichandran3, Brian Luke3, Maria C. Cid2, and Giovanna Tosato1,†

1 Laboratory of Cellular Oncology, Center for Cancer Research, National Cancer Institute, National Institutes of Health, Bethesda, MD 20892, USA.
2 Department of Systemic Autoimmune Diseases, Clinical Institute of Medicine and Dermatology, Hospital Clinic, University of Barcelona, IDIBAPS-CRB CELLEX, Barcelona 08036, Spain.
3 Advanced Biomedical Computing Center, Leidos Biomedical Research Inc., Frederick National Laboratory for Cancer Research, Frederick, MD 21702, USA.

† Corresponding author. E-mail: georginaespigol@gmail.com (G.E.-F.); tosatog@mail.nih.gov (G.T.)

* These authors contributed equally to this work.

要約  インターロイキン-23(IL-23)は、固有のp19ペプチド(IL-23p19)およびIL-12と共有されるIL-12p40と呼ばれるペプチドからなるヘテロ二量体サイトカインであり、クローン病、関節リウマチ、乾癬、および他の免疫が関与する炎症性疾患に関与する。内皮細胞は、IL-12p40鎖の非存在下でIL-23p19ペプチドを産生し、そのためヘテロ二量体IL-23を作らない。われわれは、細胞内IL-23p19が内皮細胞上の細胞間接着分子-1(ICAM-1)および血管細胞接着分子-1(VCAM-1)の細胞表面存在量を増加させ、それが白血球の接着を増強し、その経内皮遊走を増加させることを見出した。細胞内P19は、サイトカイン受容体サブユニットgp130と結合し、gp130依存的なシグナル伝達性転写因子3(STAT3)シグナル伝達の活性化を刺激した。炎症誘発性因子は、内皮細胞におけるIL-23p19の生成を促進した。巨細胞性動脈炎(GCA)患者において炎症を起こした側頭動脈の外膜毛細血管には、gp130と結合した内皮性のp19タンパク質は存在したが、IL-12p40鎖はなかった。外膜毛細血管は、動脈壁への炎症細胞の侵入に不可欠であるため、これらのデータは、P19がGCA病に寄与し、治療標的となりうることを示唆する。われわれの結果は、IL-23p19が白血球経内皮遊走を促進するこれまでに認識されていない内皮炎症誘発性ペプチドであるという証拠を提供し、炎症反応の複雑さに関する現在のわれわれの理解を前進させた。

Citation: G. Espígol-Frigolé, E. Planas-Rigol, H. Ohnuki, O. Salvucci, H. Kwak, S. Ravichandran, B. Luke, M. C. Cid, G. Tosato, Identification of IL-23p19 as an endothelial proinflammatory peptide that promotes gp130-STAT3 signaling. Sci. Signal. 9, ra28 (2016).

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