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高親和性IgG受容体FcγRIのインサイドアウトシグナル伝達機構

Mechanisms of inside-out signaling of the high-affinity IgG receptor FcγRI

Research Article

Sci. Signal. 24 Jul 2018:
Vol. 11, Issue 540, eaaq0891
DOI: 10.1126/scisignal.aaq0891

Arianne M. Brandsma1,*, Samantha L. Schwartz2,*, Michael J. Wester2, Christopher C. Valley2, Gittan L. A. Blezer1, Gestur Vidarsson3, Keith A. Lidke4, Toine ten Broeke1, Diane S. Lidke2,†, and Jeanette H. W. Leusen1,†,‡

1 Immunotherapy Laboratory, Laboratory for Translational Immunology, University Medical Center Utrecht, Utrecht, Netherlands.
2 Department of Pathology and Comprehensive Cancer Center, University of New Mexico, Albuquerque, NM 87102, USA.
3 Sanquin Research and Landsteiner Laboratory, Department of Experimental Hematology, Academic Medical Center, University of Amsterdam, Amsterdam, Netherlands.
4 Department of Physics and Astronomy, University of New Mexico, Albuquerque, NM 87131, USA.

‡ Corresponding author. Email: jleusen@umcutrecht.nl

* These authors contributed equally to this work.

† These authors contributed equally to this work.

要約

Fc受容体(FcR)は、自然免疫系と適応免疫系との間の重要な橋渡しである。免疫グロブリンG(IgG)の高親和性受容体であるFcガンマ受容体I(FcγRI; CD64)は、炎症、自己免疫応答および免疫療法で機能する。腫瘍壊死因子-α(TNFα)およびインターフェロン-γ(IFNγ)などのサイトカインによる骨髄細胞の刺激は、抗体オプソニン化された病原体または腫瘍細胞などの免疫複合体(IC)へのFcγRIの結合を、「インサイドアウト」シグナル伝達として知られる過程を介して増加させる。われわれは、超解像イメージングを用いて、IL-3による細胞の刺激もまた、ICへの曝露の前および後の両方でFcγRIのクラスター化を増強することを見出した。このクラスター化の増加は、無傷なアクチン細胞骨格に依存していた。われわれは、ホスファターゼPP1の活性の化学阻害がFcγRIインサイドアウトシグナル伝達を減少させるが、FcγRI自体のリン酸化は影響を受けないことを見出した。さらに、CD20発現腫瘍細胞に対するヒト好中球の抗体依存的細胞傷害活性は、TNFαおよびIFNγによる刺激後に増加した。これらの結果は、サイトカイン誘導性のインサイドアウトシグナル伝達によって刺激されたFcγRIのナノスケールの再編成がFcγRIの細胞エフェクター機能を増強することを示唆する。

Citation: A. M. Brandsma, S. L. Schwartz, M. J. Wester, C. C. Valley, G. L. A. Blezer, G. Vidarsson, K. A. Lidke, T. ten Broeke, D. S. Lidke, J. H. W. Leusen, Mechanisms of inside-out signaling of the high-affinity IgG receptor FcγRI. Sci. Signal. 11, eaaq0891 (2018)

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