• ホーム
  • ミトコンドリア活性酸素種はNEMOのジスルフィド結合を介して炎症性シグナル伝達を可能にする

ミトコンドリア活性酸素種はNEMOのジスルフィド結合を介して炎症性シグナル伝達を可能にする

Mitochondrial reactive oxygen species enable proinflammatory signaling through disulfide linkage of NEMO

Research Article

Sci. Signal. 12 Feb 2019:
Vol. 12, Issue 568, eaar5926
DOI: 10.1126/scisignal.aar5926

Marc Herb1, Alexander Gluschko1, Katja Wiegmann1, Alina Farid1, Anne Wolf2, Olaf Utermöhlen1,3,4, Oleg Krut5, Martin Krönke1,3,4,6, and Michael Schramm1,*

1 Institute for Medical Microbiology, Immunology and Hygiene, Faculty of Medicine and University Hospital Cologne, University of Cologne, 50935 Cologne, Germany.
2 Department of Ophthalmology, Faculty of Medicine and University Hospital Cologne, University of Cologne, 50931 Cologne, Germany.
3 Center of Molecular Medicine Cologne, 50931 Cologne, Germany.
4 German Center for Infection Research (DZIF), 50931 Cologne, Germany.
5 Paul-Ehrlich-Institute, 63225 Langen, Germany.
6 Cologne Cluster of Excellence on Cellular Stress Responses in Aging-associated Diseases (CECAD), 50931 Cologne, Germany.

* Corresponding author. Email: michael.schramm@uk-koeln.de

要約

感染中のマクロファージの主要な機能は炎症性反応を開始させ、免疫反応の組織化を助けるサイトカインの分泌を引き起こすことである。本稿では、リステリア菌感染マクロファージにおいて、サイトカイン分泌を引き起こす炎症性シグナル伝達の重要なメディエータとして活性酸素種(ROS)を同定する。Nox2などのNADPHオキシダーゼ(Nox)によって産生されるROSは、侵入病原体に対するマクロファージ反応の主要構成要素であるが、われわれのデータは、炎症性シグナル伝達を媒介するROSはミトコンドリアによって産生された(mtROS)ことを明らかにする。われわれは、mtROSの標的としてκB阻害因子(IκB)キナーゼ(IKK)複合体の調節サブユニットNEMO[nuclear factor κB(NF-κB)essential modulator]を同定した。具体的には、mtROSはCys54とCys347によって形成されるジスルフィド結合を介してNEMOの分子間共有結合を誘導した。この結合は、IKK複合体の活性化と、その後の、細胞外シグナル制御プロテインキナーゼ1および2(ERK1/2)経路とNF-κB経路を介して最終的に炎症性サイトカイン分泌を引き起こすシグナル伝達に不可欠であった。このように、われわれは、mtROSに依存したNEMOのジスルフィド結合を細菌感染に対するマクロファージの炎症性反応の重要な制御段階として同定する。

Citation: M. Herb, A. Gluschko, K. Wiegmann, A. Farid, A. Wolf, O. Utermöhlen, O. Krut, M. Krönke,M. Schramm, Mitochondrial reactive oxygen species enable proinflammatory signaling through disulfide linkage of NEMO. Sci. Signal. 12, eaar5926 (2019).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2019年2月12日号

Editor's Choice

EGFRシグナル伝達が感染を動かす

Research Article

ミトコンドリア活性酸素種はNEMOのジスルフィド結合を介して炎症性シグナル伝達を可能にする

AAGに依存したアルキル化誘導性網膜変性には炎症、壊死およびキナーゼRIP3が主要メディエーターである

CARインタラクトームとシグナロソームを明らかにする免疫プロテオミクス法

最新のResearch Article記事

2019年10月1日号

複数生物種でCDK4/6阻害とVHL欠損の間に認められるHIF非依存性合成致死性

LGP2はPACTに結合しRIG-IおよびMDA5を介した抗ウイルス応答を調節する

2019年9月24日号

標的療法に対するKRAS変異アレル特異的な反応のシステム機構

脳由来神経栄養因子による感覚ニューロンT型Ca2+チャネルの刺激は末梢痛覚感受性の増加に寄与する

2019年9月17日号

腫瘍由来のTGF-βがミトコンドリア呼吸を阻害してヒトCD4+T細胞によるIFN-γ産生を抑制する