• ホーム
  • シグナルを伝達するアメーバ様細胞の集団的な行動が、空間的不均一性によって形成される

シグナルを伝達するアメーバ様細胞の集団的な行動が、空間的不均一性によって形成される

Spatial heterogeneities shape the collective behavior of signaling amoeboid cells

Research Article

Sci. Signal. 27 Oct 2020:
Vol. 13, Issue 655, eaaz3975
DOI: 10.1126/scisignal.aaz3975

Torsten F. Eckstein*, Estefania Vidal-Henriquez*, Albert J. Bae, and Azam Gholami

Max Planck Institute for Dynamics and Self-Organization, Am Faßberg 17, 37077 Göttingen, Germany.

‡ Corresponding author. Email: azam.gholami@ds.mpg.de

* These authors contributed equally to this work.

† Present address: Department of Biomedical Engineering, University of Rochester, Rochester, NY 14627, USA.

要約

細胞性粘菌Dictyostelium discoideumは森林土壌中のその本来の生息環境において、障害物に曝されている。飢餓状態にあるDictyostelium細胞は、その長期生存に必要な凝集過程を促進する重要な細胞外シグナル伝達分子であるcAMPを分泌している。本稿でわれわれは、Dictyostelium細胞のシグナル伝達およびパターン形成に対する環境的不均一性の影響を調べた。ミリメートルサイズのピラーをペトリ皿に周期的に配列させ、シグナルを伝達しているDictyostelium細胞のパターン形成に関する実験データと数値的シミュレーションの結果を示した。その結果、同心円状のcAMP波がピラー部分でほぼ同時に発生し、外側に伝播している様子を観察した。これらの円径の波を受けたDictyostelium細胞はピラーに向けて移動し、格子状のピラーの周期性を反映したパターンに配置される凝集体を形成した。われわれの結果は、自然の中で、細胞の興奮閾値および同期レベルが、細胞と環境中の空間的不均一性の間の相互作用という性質を制御する、2つの重要なパラメータであることを示唆している。

Citation: T. F. Eckstein, E. Vidal-Henriquez, A. J. Bae, A. Gholami, Spatial heterogeneities shape the collective behavior of signaling amoeboid cells. Sci. Signal. 13, eaaz3975 (2020).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2020年10月27日号

Editors' Choice

ピロトーシスのチェックポイント

Research Article

PKM活性を調節するとTH17細胞の分化に影響する

シグナルを伝達するアメーバ様細胞の集団的な行動が、空間的不均一性によって形成される

Reviews

神経系におけるアンギオモチンの新たな役割

最新のResearch Article記事

2026年03月17日号

非リン酸化の閉じた構造のエズリンはRNAに結合し骨肉腫細胞において転移表現型を維持する

2026年03月17日号

転写因子HAT1の酸化還元制御がシロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)において基底防御を制限し、感染に対する反応を促進する

2026年03月10日号

外因性デリバリーのために再設計されたヒトおよびマウスの長鎖非コードRNAがヒトマクロファージおよびマウスにおいてLPS誘発性炎症を軽減する

2026年03月03日号

グルコース代謝は大腸がんにおいてグリコシル化した局所シグナル伝達因子を介して異常なSTAT3シグナル伝達を持続させる

2026年02月17日号

GPR97/ADGRG3のテザーアゴニストによる活性化は好中球の極性化と遊走を誘導するが、ベクロメタゾンではそのような作用は認められない