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コロニン1-PI3Kδ経路によるカスパーゼ8活性の抑制はTCRおよびIL-7シグナル伝達とは独立にT細胞の生存を促進する

Suppression of caspase 8 activity by a coronin 1-PI3Kδ pathway promotes T cell survival independently of TCR and IL-7 signaling

Research Article

SCIENCE SIGNALING
21 Dec 2021 Vol 14, Issue 714
DOI: 10.1126/scisignal.abj0057

Mayumi Mori1,†, Julie Ruer-Laventie1, Wandrille Duchemin2,3, Philippe Demougin4, Tohnyui Ndinyanka Fabrice1, Matthias P. Wymann5, Jean Pieters1,*

  1. 1 Biozentrum, University of Basel, Basel, Switzerland.
  2. 2 SIB Swiss Institute of Bioinformatics, Lausanne, Switzerland.
  3. 3 Center for Scientific Computing (sciCORE), University of Basel, Basel, Switzerland.
  4. 4 Biozentrum, Life Sciences Training Facility, University of Basel, Basel, Switzerland.
  5. 5 Department of Biomedicine, University of Basel, Basel, Switzerland.

* Corresponding author. Email: jean.pieters@unibas.ch

† Present address: Department of Gerontology, Foundation for Biomedical Research and Innovation at Kobe (FBRI), and Department of Immunology and Cancer Biology, Institute for Research on Productive Aging (IRPA), 6-3-7 Minatojima-minamimachi, Chuo-ku, Kobe City, Hyogo 650-0047, Japan.

要約

T細胞の生存の制御は、感染性病原体やがんの発生に対する防御にきわめて重要である。末梢ナイーブT細胞の生存は、インターロイキン-7(IL-7)シグナル伝達と、ペプチドと結合した主要組織適合遺伝子複合体(pMHC)によるT細胞受容体(TCR)活性化によって制御されると提唱されているが、これらの経路は胸腺出力とT細胞増殖に重要な役割を果たすことから、T細胞の生存へのそれらの寄与を解析することは困難になっている。今回われわれは、胸腺の選択と出力には不要なWDリピート含有タンパク質であるコロニン1が、TCRおよびIL-7シグナル伝達に依存しない形で、末梢におけるナイーブT細胞の生存を促進することを示した。コロニン1は、ホスホイノシチド3-キナーゼδ(PI3Kδ)の基底活性の維持に必要であり、それによってカスパーゼ8を介するアポトーシスを抑制した。したがってこれらの結果は、pMHC:TCRおよびIL-7シグナル伝達に依存せず、末梢T細胞の生存に不可欠な、コロニン1依存性のPI3Kδ経路を明らかにしている。

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