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特徴的なシグナルコードが樹状細胞の機能可塑性を生む

Distinct Signal Codes Generate Dendritic Cell Functional Plasticity

Research Article

Sci. Signal., 19 January 2010
Vol. 3, Issue 105, p. ra4
[DOI: 10.1126/scisignal.2000567]

Kazuhiko Arima, Norihiko Watanabe*, Shino Hanabuchi, Mikyoung Chang, Shao-Cong Sun, and Yong-Jun Liu†

Department of Immunology and Center for Cancer Immunology Research, The University of Texas M. D. Anderson Cancer Center, 7455 Fannin, Unit 901, Houston, TX 77030, USA.

* Present address: Center for Innovation in Immunoregulative Technology and Therapeutics and Department of Gastroenterology and Hepatology, Graduate School of Medicine, Kyoto University, Kyoto 606-8501, Japan.

† To whom correspondence should be addressed. E-mail: yjliu@mdanderson.org

要約:われわれの適応免疫系は、樹状細胞(DC)の機能的可塑性によって、多様な病原体に対する特長的な応答を 誘導する。しかし、DCが独自の応答をプログラムする方法については、まだわかっていない。われわれは今回、サイトカインの1種である胸腺間質性リンパ球 新生因子(TSLP)が、DCにおいて、2型ヘルパーT細胞(TH2)を誘導する特有の複合シグナルを強力に伝達することを明らかにした。核因子κB(主にp50)の活性化がDCを駆動してOX40Lを産生させ、TH2の分化を誘導する一方で、シグナル伝達性転写因子6(STAT6)の活性化は、TH2細胞のリクルートに必要なケモカインをDCが分泌する引き金となった。また、TSLPシグナルはSTAT4とインターフェロン調節因子8(IRF-8)の活性化を制限した。この2つの因子は、TH1 極性サイトカインであるインターロイキン12(IL-12)の産生に不可欠である。これとは対照的に、Toll様受容体リガンドとCD40リガンドは、骨 髄DCにおいてSTAT6を活性化しなかったが、かわりに、STAT4量とIRF-8量を増加させ、IL-12の産生を介してTH1応答を誘導した。したがって、われわれは、DCの機能可塑性はさまざまな刺激によって生み出される精巧なシグナルコードに依存するものであると提唱する。

K. Arima, N. Watanabe, S. Hanabuchi, M. Chang, S.-C. Sun, Y.-J. Liu, Distinct Signal Codes Generate Dendritic Cell Functional Plasticity. Sci. Signal. 3, ra4 (2010).

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2010年1月19日号

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