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マクロファージ走化性には自己分泌性のプリン作動性受容体シグナル伝達が必須である

Autocrine Purinergic Receptor Signaling Is Essential for Macrophage Chemotaxis

Research Article

Sci. Signal., 27 July 2010
Vol. 3, Issue 132, p. ra55
[DOI: 10.1126/scisignal.2000588]

Moritz Kronlage1, Jian Song2, Lydia Sorokin2, Katrin Isfort1, Tanja Schwerdtle3, Jens Leipziger4, Bernard Robaye5, Pamela B. Conley6, Hee-Cheol Kim7, Sarah Sargin1, Peter Schön8, Albrecht Schwab1, and Peter J. Hanley1*

1 Institut für Physiologie II, Wilhems-Universität Münster, 48149 Münster, Germany.
2 Institut für Physiologische Chemie und Pathobiochemie, Wilhems-Universität Münster, 48149 Münster, Germany.
3 Institut für Lebensmittelchemie, Wilhems-Universität Münster, 48149 Münster, Germany.
4 Institute of Physiology and Biophysics, Aarhus University, 8000 Aarhus, Denmark.
5 Institute of Interdisciplinary Research, Institute of Biology and Molecular Medicine, Université Libre de Bruxelles, 6041 Gosselies, Belgium.
6 Portola Pharmaceuticals, South San Francisco, CA 94080, USA.
7 Angewandte Biophysikalische Chemie, Philipps-Universität Marburg, 35032 Marburg, Germany.
8 Faculty of Science and Technology, Materials Science and Technology of Polymers, 7500 AE Enschede, the Netherlands.

* To whom correspondence should be addressed. E-mail: hanley@uni-muenster.de

 

要約:化学勾配に沿った細胞の移動である走化性は、炎症部位への免疫細胞の動員にとって必須である。しかし、細胞が走化勾配中をどのように移動するのかについてはほとんどわかっていない。本稿では、マクロファージがアデノシン三リン酸(ATP)の放出とATP受容体(P2Y2)、アデノシン二リン酸(ADP)受容体(P2Y12)およびアデノシン受容体(A2a、A2bおよびA3)が関与する自己分泌性「プリン作動性フィードバックループ」を介して、走化性因子C5a勾配中を移動することを示す。パネキシン1(推定ATP放出経路の一部)、P2Y2またはP2Y12を 欠損するマウス由来のマクロファージは効率的な走化性移動を示したが、走化性はATPおよびADPを分解するアピラーゼによって、また複数のプリン作動性 受容体の阻害によって遮断された。さらに、アピラーゼはラットC5a誘発腹膜炎モデルにおいて単球の動員を抑制した。さらに、P2Y2、P2Y12またはアデノシン受容体を刺激すると、葉状仮足の膜突出形成が促進され、それによって細胞伸展が誘発された。われわれは、自己分泌プリン作動性受容体シグナル伝達が走化性の合図を増幅し、方向性運動へと翻訳するモデルを提唱する。

M. Kronlage, J. Song, L. Sorokin, K. Isfort, T. Schwerdtle, J. Leipziger, B. Robaye, P. B. Conley, H.-C. Kim, S. Sargin, P. Schon, A. Schwab, P. J. Hanley, Autocrine Purinergic Receptor Signaling Is Essential for Macrophage Chemotaxis. Sci. Signal. 3, ra55 (2010).

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2010年7月27日号

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