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長鎖非コードRNAと造血の病理学的および機能的関連の可能性

Potential Pathological and Functional Links Between Long Noncoding RNAs and Hematopoiesis

Reviews

Sci. Signal., 20 August 2013
Vol. 6, Issue 289, p. re5
[DOI: 10.1126/scisignal.2004099]

Bo-Wei Han and Yue-Qin Chen*

Key Laboratory of Gene Engineering of the Ministry of Education, State Key Laboratory of Biocontrol, School of Life Science, Sun Yat-sen University, Guangzhou 510275, P. R. China.

* Corresponding author. E-mail: lsscyq@mail.sysu.edu.cn

要約:長鎖非コードRNA(lncRNA)の存在量および活性の差異は、さまざまな疾患において、顕著な特徴として認められる。われわれは、血液細胞の発生に機能的役割を果たすlncRNAにスポットを当てる。数多くのlncRNAと、それらが相互作用するタンパク質複合体が、種々のがんに関与している。複数のlncRNAが、正常な造血に関与し、白血病などの血液細胞がんに伴う悪性造血に関わる可能性もある。悪性造血には、腫瘍抑制遺伝子を不活性化またはがん遺伝子を活性化させる、クロマチンリモデリング複合体への再指示やエピジェネティックサイレンシングの活性化などの機構を介して、遺伝子発現を調節することによって関与すると考えられる。lncRNAは、血液のがんにおいて重要となる可能性があるため、診断および予後マーカーとして有用と考えられ、lncRNAを介した治療が開発される可能性もある。

B.-W. Han, Y.-Q. Chen, Potential Pathological and Functional Links Between Long Noncoding RNAs and Hematopoiesis. Sci. Signal. 6, re5 (2013).

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2013年8月20日号

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