• ホーム
  • アミノ酸枯渇はRagファミリーGTPaseであるGtr1に対するGTPase活性化タンパク質複合体を介してTORC1を阻害する

アミノ酸枯渇はRagファミリーGTPaseであるGtr1に対するGTPase活性化タンパク質複合体を介してTORC1を阻害する

Amino Acid Deprivation Inhibits TORC1 Through a GTPase-Activating Protein Complex for the Rag Family GTPase Gtr1

Research Article

Sci. Signal., 28 May 2013
Vol. 6, Issue 277, p. ra42
[DOI: 10.1126/scisignal.2004112]

Nicolas Panchaud*, Marie-Pierre Péli-Gulli*, and Claudio De Virgilio†

Department of Biology, Division of Biochemistry, University of Fribourg, CH-1700 Fribourg, Switzerland.

* These authors contributed equally to this work.

† Corresponding author. E-mail: claudio.devirgilio@unifr.ch

要約:グアノシントリホスファターゼ(GTPase)のRagファミリーはラパマイシン標的タンパク質複合体1(TORC1)を活性化することにより、アミノ酸に応答した真核細胞の増殖を調節する。ヒトのがんでは、多くの場合この経路の調節が解除されている。酵母では、アミノ酸がGTP(グアノシン5'三リン酸)と、RagファミリーGTPaseであるGtr1との結合を促進し、GDP(グアノシン二リン酸)結合Gtr2とともに、活性なTORC1刺激GTPaseヘテロ二量体を形成する。われわれは、Npr2およびNpr3との複合体を形成し、Gtr1に対するGAP(GTPase活性化タンパク質)として機能するIml1を特定した。アミノ酸枯渇下で、Iml1は一時的に液胞膜でGtr1と相互作用し、その内因性GTPase活性を刺激することにより、TORC1の活性を抑えた。本研究の結果は、ヒトにおいて保存されていると考えられる、オーソロガスなタンパク質Iml1、Npr2およびNpr3が腫瘍形成を抑制する機序を明らかにするものである。

N. Panchaud, M.-P. Péli-Gulli, C. De Virgilio, Amino Acid Deprivation Inhibits TORC1 Through a GTPase-Activating Protein Complex for the Rag Family GTPase Gtr1. Sci. Signal. 6, ra42 (2013).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2013年5月28日号

Editors' Choice

細胞生物学
ミトコンドリアのRbがアポトーシスを促進する

Research Article

アデノシンにより媒体されるシグナル伝達経路はGTPアーゼRap1Bのプレニル化を抑え、細胞分散を促進する

チロシンキナーゼBMXは、複数の受容体チロシンキナーゼの活性化を媒介する初回刺激ホスホチロシンモチーフをリン酸化する

動的予測モデルの自動生成によって核内リン酸化が主要なMsn2制御機構であることが明らかに

アミノ酸枯渇はRagファミリーGTPaseであるGtr1に対するGTPase活性化タンパク質複合体を介してTORC1を阻害する

最新のResearch Article記事

2026年03月03日号

グルコース代謝は大腸がんにおいてグリコシル化した局所シグナル伝達因子を介して異常なSTAT3シグナル伝達を持続させる

2026年02月17日号

GPR97/ADGRG3のテザーアゴニストによる活性化は好中球の極性化と遊走を誘導するが、ベクロメタゾンではそのような作用は認められない

2026年02月17日号

ミクログリアの反応性と神経炎症誘発性動機付け行動変化はOrai1カルシウムチャネルにより調節されている

2026年02月10日号

トリプルネガティブ乳がんではmTORC2構成要素PRR5によるIQGAP1の安定化が分裂促進性のLINC01133-ERKシグナル伝達を媒介している

2026年02月10日号

急性白血病における発がん性チロシンキナーゼシグナル伝達の動的フィードバック調節