• ホーム
  • 侵害受容性感覚ニューロンにおける局在型カルシウムシグナル伝達によるCl–チャネルANO1の活性化にはIP3受容体との共役が必要である

侵害受容性感覚ニューロンにおける局在型カルシウムシグナル伝達によるClチャネルANO1の活性化にはIP3受容体との共役が必要である

Activation of the Cl Channel ANO1 by Localized Calcium Signals in Nociceptive Sensory Neurons Requires Coupling with the IP3 Receptor

Research Article

Sci. Signal., 27 August 2013
Vol. 6, Issue 290, p. ra73
[DOI: 10.1126/scisignal.2004184]

Xin Jin1,2, Shihab Shah1, Yani Liu2, Huiran Zhang2, Meredith Lees1, Zhaojun Fu1, Jonathan D. Lippiat1, David J. Beech1, Asipu Sivaprasadarao1, Stephen A. Baldwin1, Hailin Zhang2, and Nikita Gamper1,2*

1 Faculty of Biological Sciences, School of Biomedical Sciences, University of Leeds, Leeds LS2 9JT, UK.
2 Department of Pharmacology, Hebei Medical University, Shijiazhuang 050011, China.

* Corresponding author. E-mail: n.gamper@leeds.ac.uk

要約

本稿では、後根神経節の小型ニューロンのアノクタミン1(ANO1、別名TMEM16A)Ca2+活性化Cl-チャネルが細胞内Ca2+の特定プールによって優先的に活性化されることを報告する。これらのANO1チャネルは、Gタンパク質共役受容体(GPCR)に誘導される細胞内ストアからのCa2+放出によって選択的に活性化されうるが、電位開口型Ca2+チャネルを介したCa2+流入によっては活性化されない。このCa2+プールを識別する能力は、ANO1含有細胞膜ドメイン(ブラジキニン受容体2やプロテアーゼ活性化受容体2などのGPCRも含まれる)が小胞体の膜近傍領域に係留されることで獲得された。この係留には、ANO1のカルボキシル末端と最初の細胞内ループと、IP3R1(イノシトール1,4,5-三リン酸受容体1)との相互作用が寄与した。細胞膜マイクロドメインを破壊すると、ANO1とIP3R1の相互作用が遮断され、GPCRシグナル伝達とANO1の共役は消失した。接合部のシグナル複合体は、細胞内Ca2+の全体的な変化ではなく特定のCa2+シグナルに応答したANO1に仲介される興奮を可能にした。

X. Jin, S. Shah, Y. Liu, H. Zhang, M. Lees, Z. Fu, J. D. Lippiat, D. J. Beech, A. Sivaprasadarao, S. A. Baldwin, H. Zhang, N. Gamper, Activation of the Cl- Channel ANO1 by Localized Calcium Signals in Nociceptive Sensory Neurons Requires Coupling with the IP3 Receptor. Sci. Signal. 6, ra73 (2013).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2013年8月27日号

Editors' Choice

神経科学
甘味の中の苦味を感知する

Research Article

侵害受容性感覚ニューロンにおける局在型カルシウムシグナル伝達によるClチャネルANO1の活性化にはIP3受容体との共役が必要である

母体の高血糖は胎児期神経管異常を導くASK1–FoxO3a–カスパーゼ8経路を活性化する

O-GlcNAcグリコシル化によるNF-κBタンパク質c-Relの転写機能の活性化

活性化ループの動力学がB細胞特異的TecキナーゼおよびT細胞特異的Tecキナーゼでそれぞれ異なる触媒効率を決定する

最新のResearch Article記事

2026年05月26日号

迷走神経の活性化は肥満雄マウスにおいて神経型一酸化窒素合成酵素を介してインスリン分泌を阻害する

2026年05月26日号

シュワン細胞からのMAPK依存性GDNF放出が、神経線維腫症1型における腫瘍非依存性疼痛を媒介している

2026年05月19日号

cGASのTyr242リン酸化およびMYL6との相互作用によって誘導される凝集が肺における血管の自然免疫を媒介する

2026年05月19日号

発がん性受容体チロシンキナーゼシグナル伝達はゴルジタンパク質GOLPH3およびそのMYO18Aとの相互作用によって促進される

2026年05月12日号

TNFR1の膜貫通ドメイン構造はリガンド非依存性の自己活性化を抑制するがTNF誘導性のシグナル伝達には必要ない