• ホーム
  • 心筋細胞における至適なインターフェロン応答にはCav1.2チャネルのβ4サブユニットが必要である

心筋細胞における至適なインターフェロン応答にはCav1.2チャネルのβ4サブユニットが必要である

The β4 subunit of Cav1.2 channels is required for an optimal interferon response in cardiac muscle cells

Research Article

Sci. Signal. 11 Dec 2018:
Vol. 11, Issue 560, eaaj1676
DOI: 10.1126/scisignal.aaj1676

Eshwar R. Tammineni1, Elba D. Carrillo1, Ruben Soto-Acosta2, Antonio H. Angel-Ambrocio2, Maria C. Garcia1, Patricia Bautista-Carbajal2, Rosa M. del Angel2, and Jorge A. Sanchez1,*

1 Departamento de Farmacologia, Centro de Investigacion y de Estudios Avanzados del IPN, Ciudad de Mexico, Mexico.
2 Departamento de Infectomica y Patogenesis Molecular, Centro de Investigacion y de Estudios Avanzados del IPN, Ciudad de Mexico, Mexico.

* Corresponding author. Email: dr_jorge_sanchez@hotmail.com

要約

心筋Cav1.2チャネルの補助的β4サブユニットが遺伝子転写において果たしている役割は、あまり理解されていない。本稿でわれわれは、H9c2ラット心筋細胞のβ4サブユニットがもつ、Ifnb mRNA[インターフェロン-β(IFN-β)をコードしている]およびIFN-β-関連遺伝子であるDdx58Ifitm3Irf7Stat2Ifih1およびMx1の存在量、ならびに抗ウイルスタンパク質であるDDX58、IRF7、STAT2およびIFITM3に対する制御的作用の特性を明らかにした。H9c2細胞のβ4サブユニットをノックダウンすると、IFN-βにより刺激される遺伝子発現が低下した。キナーゼJAK1の阻害に応答して、β4サブユニットのmRNAおよびタンパク質の存在量が減少した。IFN-βで処理した細胞、デングウイルス(DENV)を感染させた細胞、または二本鎖RNAの合成アナログであるポリ(I:C)をトランスフェクトした細胞では、β4サブユニットの存在量が増加し、これが核に移行した。ウイルス感染性細胞周辺の細胞では、感染の拡大に応答したβ4サブユニットタンパク質の核への移行が認められた。われわれは、β4サブユニットが転写調節因子IRF7と相互作用すること、さらにβ4サブユニットを過剰発現している細胞ではIrf7プロモーターに駆動されるレポーターの活性が亢進していることを明らかにした。最後に、未分化および分化したH9c2細胞におけるβ4の過剰発現は、DENVの感染を抑制し、ウイルスタンパク質であるNS1、NS3およびE-タンパク質の存在量を減少させた。DENV感染とポリ(I:C)は、これらの細胞の細胞内Ca2+濃度も上昇させた。これらの所見は、β4サブユニットがIFN関連遺伝子の発現促進に関与し、それによりウイルス感染を抑制していることを示唆している。

Citation: E. R. Tammineni, E. D. Carrillo, R. Soto-Acosta, A. H. Angel-Ambrocio, M. C. Garcia, P. Bautista-Carbajal, R. M. del Angel, J. A. Sanchez, The β4 subunit of Cav1.2 channels is required for an optimal interferon response in cardiac muscle cells. Sci. Signal. 11, eaaj1676 (2018).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2018年12月11日号

Editor's Choice

PD-1を標的にする

Research Article

マイクロRNA miR-7a-5pはα-シヌクレインを抑制することによって虚血性脳損傷を改善する

ミトコンドリアGRK2の虚血後の制限は筋細胞死を減少させグルコース酸化を維持することにより心臓を保護する

心筋細胞における至適なインターフェロン応答にはCav1.2チャネルのβ4サブユニットが必要である

CrKアダプタータンパク質はインテグリンLFA-1によって誘導されるアクチン依存性T細胞移動及びメカノセンシングを媒介する

最新のResearch Article記事

2021年9月28日号

SIRPαはSHP-2を隔離してIL-4およびIL-13のシグナル伝達とマクロファージのオルタナティブ活性化を促進する

メタボロミクスによるT細胞誘導性大腸炎の活性スクリーニングから抗炎症性代謝物を解明

2021年9月21日号

ラパマイシンの範囲を超えるmTORC1の生物学を解明する

マウスにおいて成体軟骨細胞内のIKKβ-NF-κBシグナル伝達は加齢に伴う変形性関節症の発症を促進する

2021年9月14日号

SERINCタンパク質は抗ウイルス性I型IFNの産生と炎症促進性シグナル伝達経路を増強する