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CD45の排除と架橋結合による受容体シグナル伝達が共にFcεRIの反応性を広げる

CD45 exclusion- and cross-linking-based receptor signaling together broaden FcεRI reactivity

Research Article

Sci. Signal. 18 Dec 2018:
Vol. 11, Issue 561, eaat0756
DOI: 10.1126/scisignal.aat0756

James H. Felce1,2,3,*, Erdinc Sezgin1,*, Madina Wane1,2, Heather Brouwer1,2, Michael L. Dustin3,†, Christian Eggeling1,†,‡, and Simon J. Davis1,2,†

1 MRC Human Immunology Unit, MRC Weatherall Institute of Molecular Medicine, University of Oxford, Oxford OX3 9DS, UK.
2 Radcliffe Department of Medicine, University of Oxford, Oxford OX3 9DU, UK.
3 Kennedy Institute of Rheumatology, University of Oxford, Oxford OX3 7FY, UK.

† Corresponding author. Email: simon.davis@imm.ox.ac.uk (S.J.D.); christian.eggeling@rdm.ox.ac.uk (C.E.); michael.dustin@kennedy.ox.ac.uk (M.L.D.)

* These authors contributed equally to this work.

‡ Present address: Institute of Applied Optics Friedrich-Schiller-University Jena and Leibniz Institute of Photonic Technology e.V., Jena, Germany.

要約

マスト細胞および好塩基球で発現している免疫グロブリンE(IgE)の高親和性受容体であるFcεRIは長年、架橋結合(すなわち凝集依存性)シグナル伝達受容体の典型として広く受け入れられてきた。しかしわれわれは、FcεRIのシグナル伝達は受容体架橋結合の有無にかかわらず生じる可能性があることを見出した。われわれは細胞系と無細胞系の両方を用い、FcεRIシグナル伝達が表面結合型の一価リガンドにより刺激されること、これが細胞膜のFcεRIリガンド結合領域から受容体型チロシンホスファターゼCD45を受動的にサイズに依存して排除することを通していることを明らかにした。T細胞受容体と同様、FcεRIシグナル伝達はリガンド非依存性にも開始されうる。これらのデータは、CD45排除による受容体誘導という単純な機構が、架橋結合によるFcεRIシグナル伝達と共に機能しうることを示唆しており、これはマスト細胞と好塩基球が多価および表面に提示されている一価抗原の両方に応答できるようにすることで、これらの細胞の反応性を広げている。またこれらの所見は、サイズ依存性のホスファターゼ排除による受容体誘導機構が、一般に、非触媒性の免疫受容体によるシグナル伝達を促進する働きをするかもしれないということへの論拠も補強している。

Citation: J. H. Felce, E. Sezgin, M. Wane, H. Brouwer, M. L. Dustin, C. Eggeling, S. J. Davis, CD45 exclusion- and cross-linking-based receptor signaling together broaden FcεRI reactivity. Sci. Signal. 11, eaat0756 (2018).

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