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記事ID : 42033
研究用

特集:細胞イメージング

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創薬における細胞イメージング

細胞イメージング

創薬・研究開発における最大のコストの1つは、患者の健康へのリスクは言うまでもなく、予期せぬ毒性や特異的な毒性のために、プロセスの後半(あるいは不運にも上市後)に薬剤候補が失敗してしまうことです。このリスクを軽減するために、化合物ライブラリに対し試験が必ず実施されていますが、これらの試験は新規化学物質の研究開発が十分に進行してからでなければ実施されません。近年では、細胞と、いくつかの簡単なパラメータ(例えば、総細胞数、ミトコンドリア膜電位、活性酸素種、カルシウム流出、グルタチオンの状態など)を用いて、異なる用量の新規化学物質を投与した場合の健康状態を測定する新しいin vitro毒性アッセイ法が開発されています。これらのパラメータのそれぞれの変化は、適切な蛍光機能性プローブを用いて検出されます。接着細胞では、蛍光ベースのイメージングを使用したハイコンテントスクリーニングというアプローチ方法が有効です。このようなアッセイでは、細胞の健全性の指標として細胞の損失と核凝縮を決定するため、そして各細胞イベントの位置を特定して列挙するために、通常、DNA染色試薬が利用されます。

これらのアッセイは、生細胞でイメージングされるため、使用されるDNA染色試薬(対比染色)は、細胞透過性があり、核の断片化や凝縮を報告できるように、核に安定した結合を示すものでなければなりません。加えて、アッセイのリードアウトに必要な他の蛍光機能性プローブとのスペクトル適合性が良好である必要があります。

これは他の機能的な変化を伴わずに毒性の初期指標である形態学的変化を決定するために利用することができ、表現型創薬など、細胞の健全性が主要なリードアウトではない場合のアッセイに有用です。DNA 染色試薬の多くは細胞膜不透過性であるため、このようなアッセイとは互換性がありません。

Biostatus社のDRAQ5™ は、UV励起色素Hoechst 33342と同じくハイコンテントスクリーニングで日常的に使用されている実証済みの細胞膜透過色素、2 つのうちの1 つです。DRAQ5™ は、UV 励起を必要としないという利点があり、可視域の蛍光プローブとのスペクトルの重なりが少なく、ローダミン由来のプローブとの組み合わせで用いることも可能です。

Cosmo Bio would like to acknowledge and thank BioStatus Limited for providing information of Image-Based Cell Health Assays presented here.

関連商品:近赤外蛍光染色試薬 DRAQシリーズ

メーカー 商品ページ

BSU_logo.gif
(メーカー略号:BSU)

商品ラインアップ

細胞骨格

HeLa細胞をSPY555-actinプローブで染色
The time lapse analysis reveals the reorganization of actin after treatment with Cytochalasin D: HeLa cells were subjected to confocal imaging upon treatment with 2 ?M of Cytochalasin D for 1 hour and recovery for 4 hours. Actin Chromobody enables monitoring of actin dynamics in real-time in living cells.
  • Chromobody®(クロモボディ)
    細胞イメージングに最適!アルパカ由来のVHH抗体-蛍光タンパク質発現プラスミド

    <ターゲット>
    アクチン、PCNA(増殖細胞核抗原)、Histone(ヒストンH2A-H2Bヘテロ二量体)、Dnmt1(DNAメチルトランスフェラーゼ)、Lamin(ラミンA/C)、PARP、Vimentin(ビメンチン)
SiR-actinで染色したHUVEC細胞の共焦点イメージ。
  • Spirochromeプローブ(SiR-Actin / SiR-Tubulin / SiR-DNA)
    細胞骨格(アクチン・チューブリン)やDNAを超解像度で蛍光観察
    実績多数!本プローブはNature Methodsで紹介され、Journal of Biological Chemistryでは表紙を飾りました。

    <ターゲット>
    アクチン、チューブリン、DNA、リソソーム
SiR700-actinで染色したSwiss 3T3線維芽細胞
Phalloidin iFluor? 488 で染色したHeLa細胞
  • Phalloidin-iFluor
    F-アクチンに選択的に結合するフルカラースペクトラムの蛍光標識ファロイジン

    <ターゲット>
    F-アクチン

細胞膜

HeLa細胞における細胞膜、核、ミトコンドリアの染色像

細胞小器官

POLARIC(TM)染色
organelles_fluorescence_probe_abd_02.png
  • AAT Bioquest社 細胞骨格とオルガネラ蛍光プローブ
    細胞小器官選択的色素の豊富なコレクション、広範な色のスペクトル

    <ターゲット>
    ミトコンドリア、核、リソソーム、細胞膜、チューブリン、小胞体(ER)、ゴルジ体、オートファゴソーム、アディポソーム、F-アクチン

トレーシング

その他

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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