創薬における細胞イメージング
創薬・研究開発における最大のコストの1つは、患者の健康へのリスクは言うまでもなく、予期せぬ毒性や特異的な毒性のために、プロセスの後半(あるいは不運にも上市後)に薬剤候補が失敗してしまうことです。このリスクを軽減するために、化合物ライブラリに対し試験が必ず実施されていますが、これらの試験は新規化学物質の研究開発が十分に進行してからでなければ実施されません。近年では、細胞と、いくつかの簡単なパラメータ(例えば、総細胞数、ミトコンドリア膜電位、活性酸素種、カルシウム流出、グルタチオンの状態など)を用いて、異なる用量の新規化学物質を投与した場合の健康状態を測定する新しいin vitro毒性アッセイ法が開発されています。これらのパラメータのそれぞれの変化は、適切な蛍光機能性プローブを用いて検出されます。接着細胞では、蛍光ベースのイメージングを使用したハイコンテントスクリーニングというアプローチ方法が有効です。このようなアッセイでは、細胞の健全性の指標として細胞の損失と核凝縮を決定するため、そして各細胞イベントの位置を特定して列挙するために、通常、DNA染色試薬が利用されます。
これらのアッセイは、生細胞でイメージングされるため、使用されるDNA染色試薬(対比染色)は、細胞透過性があり、核の断片化や凝縮を報告できるように、核に安定した結合を示すものでなければなりません。加えて、アッセイのリードアウトに必要な他の蛍光機能性プローブとのスペクトル適合性が良好である必要があります。
これは他の機能的な変化を伴わずに毒性の初期指標である形態学的変化を決定するために利用することができ、表現型創薬など、細胞の健全性が主要なリードアウトではない場合のアッセイに有用です。DNA 染色試薬の多くは細胞膜不透過性であるため、このようなアッセイとは互換性がありません。
Biostatus社のDRAQ5™ は、UV励起色素Hoechst 33342と同じくハイコンテントスクリーニングで日常的に使用されている実証済みの細胞膜透過色素、2 つのうちの1 つです。DRAQ5™ は、UV 励起を必要としないという利点があり、可視域の蛍光プローブとのスペクトルの重なりが少なく、ローダミン由来のプローブとの組み合わせで用いることも可能です。
Cosmo Bio would like to acknowledge and thank BioStatus Limited for providing information of Image-Based Cell Health Assays presented here.
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