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Q&A

記事ID : 12922

FAQ : セルバイオラボ(Cell Biolabs)社 レトロウイルストランスダクションキット

 セルバイオラボ(CBL)社 FAQ一覧をひらく

【01】 ViraDuctin™ レトロウイルストランスダクションキットはどのように働きますか?

ViraDuctin™ レトロウイルストランスダクションキットは、ハーバード大学医学大学院によって開発された技術でポリブレンと比較して2-6倍トランスダクション効率を増加させることのできる試薬カクテルです。この製品は、2つの化学的ポリマーを使用しており、ウイルスと複合体を形成し細胞上に定着することで、細胞表面のウイルス濃度を増加させます。

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【02】 ViraDuctin™ は細胞タイプに特異的ですか?

ViraDuctin™ レトロウイルストランスダクションキットは細胞レセプターに依存しない技術を使用しており、細胞にとって有害でない限り、どの細胞タイプでも使用できます。

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【03】 この試薬は、ある細胞タイプに毒性を示しますか?

CBL社では全ての細胞株を試験しているわけではなく、特定の細胞株にとって毒性を示したりストレスの原因になったりする可能性は分かりかねます。しかしながら、いくつかの初代培養細胞では毒性を示すことが見出されており、大部分のがん細胞株では毒性は見られておりません。

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【04】 MOI を計算するために、どのように LP/ml から IFU に変換すればよいですか?

最適な MOI はターゲット細胞タイプに依存しますので、文献で調査して下さい。MOI は、細胞あたりの IFU や TU の数の比として表現されます (IFU/cell または TU/cell)。例えば、細胞が 200 の MOI を必要とする場合、200 IFU/ 1 細胞が必要となります。LP/mL は物理的タイターの尺度であり、MOI を決定するために、IFU/mL に変換する必要があります。LP/mL の値を IFU/mL に変換するには、100 で割ることで変換できます。

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【05】 安定株を作製するために必要なブラストサイジンとピューロマイシンの終濃度は?

安定細胞株を作製する際、細胞密度滴定と抗生物質滴定を併用し行い、細胞にとって最適なピューロマイシン濃度を決定する必要があります。 ピューロマイシンとブラストサイジンの濃度は通常1-10μg/mLです。

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【06】 どのようにトランスダクション効率を改善すればよいですか?

下記にレトロウイルストランスダクション効率を増加させるためのいくつかの提案を示します。

  1. ウイルスのタイターを測定し、ターゲット細胞の推奨のMOIを用いてください。もし、タイターを測定することができなければ、感染に使用するウイルス上清の量を増やしてください。
  2. 下記の方法を用いてウイルスを濃縮できます。
    a. 100,000kDa 分子量カット膜濃縮を行います。最大で2mlの上清を 200μl に濃縮でき、10倍の濃度にすることができます。
    b. CBL社の濃縮・精製キットを使用することで500倍にウイルスを濃縮できます。
    c. PEG沈殿: 例として、1/2量の氷冷した0.5M NaCl中に溶解した30 %(w/v)PEG(6000 MW)をウイルス上清に加え、オーバーナイト、4℃で時々撹拌しながらインキュベーションします。ウイルス-PGE混合体は、低スピード(3000×g)で、4℃に予め氷冷したローターで15分間遠心します。アスピレーションで、上清を除き、培地またはバッファーで細胞を再懸濁します。
  3. ウイルスをパッケージングする際に、抗生物質の含まれた培地の使用を避けてください。また、継代数の少ない細胞を使用して下さい。もしターゲット細胞への感染が難しい場合、簡単に感染する293細胞を使用してください。
  4. 4. ViraDuctin™ レトロウイルストランスダクションキットまたはトランスダクション効率を改善するための添加剤としてポリブレンを使用することができます。
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