商品詳細 「QuickTiter™ レトロウイルス定量キット」
対象商品: VPK-120
CBL社のレトロウイルス定量キットは、培地からのウイルスペレットとレトロウイルスRNAを測定するための蛍光染色液を使用したポリマー技術です。染色液は、核酸に非特異的に結合し、ウイルス特異的ではありません。しかし、ウイルス由来でない核酸は、アッセイプロトコル中でウイルスから分離されます。従って、ウイルスのRNAのみが検出ステップに残ります。
このポリマー技術は、エンベロープタンパク質の性質ではなくサイズに基づき培地からウイルスペレットにします。よって、全てのレトロウイルスに使用することができます。蛍光CyQuant® 染色液は、レトロウイルスRNAを測定するのに用いられますが、ウイルスの核酸に特異的ではありません。このキットはどんなレトロウイルスにも使用できますが、下記の点に注意してください。
- ポリマーとウイルスが複合体を形成するために、ウイルスは、細胞培養培地中に存在しなくてはなりません。
- サンプルのタイターはキットの検出限界である1.5×109 VP/mLよりも上でなくてはなりません。
はい。このキットはpMXs,pPABE,pWZLまたは類似のレトロウイルス構成物を用いてパッケージングされたMMVLベースのレトロウイルスに適合します。
はい。下記にウイルスの濃縮の方法を記します。
- a. 100,000kDa 分子量カット膜濃縮を行います。最大で 2ml の上清を 200μl に濃縮でき、10倍の濃度にすることができます。
- b. VSV-G偽型ウイルスの場合は、超遠心を行います。
- c. CBL社の濃縮・精製キットを使用することで、500倍に濃縮できます。
ウイルスタイターは、機能的/感染力価 (TU/mL) と物理的力価 (VP/mL) の2種類の方法で示されます。物理的な力価は、厳密にどれくらいウイルスが存在するのかを測定し、1ml あたりのウイルス粒子の数で表します。機能的な力価は、感染力価と同義で、どれぐらいのウイルスが実際にターゲット細胞に感染するのかを測定します。機能的な力価は、実際にどれくらいウイルスがターゲット細胞に感染するかです。物理的な力価よりも通常10〜100倍低いものになります。機能的力価はMOIを計算するためのより正確な測定ですが、実際的ではありません。機能的な力価は物理的な力価を基に計算します。CBL社のレトロウイルス定量キットは、物理的力価を測定します。