対象商品: CBA-200
ECM ゲル溶液は、マトリゲルと同じで, マウス Engelbreth-Holm-Swarm(EHS)肉腫から調製され、ラミニン、コラーゲンIV,ヘパリン硫酸プロテオグリカン、エンタクチンを主成分とし、その他に微量成分を含みます。ECM gel は成長因子を含みますが、そのレベルについては不明です。
血管形成メディエーターは、このアッセイは必須ではありません。チューブの形成はメディエーターを添加せず起こります。メディエーターなしでチューブ形成が起こるので、このアッセイはチューブ形成の阻害についての研究を行うのに適しています。チューブ形成の促進については、継時的に観察しない限り困難です。CBL社ではこのアッセイにメディエーターを加えていませんが、もし使用したい場合は、メディエーターの濃度を最適化する必要があります。チューブ形成のカギは、1ウェルあたりに十分で健康なHUVEC(50,000 cells/well)を使用することです。一般的にチューブ形成は、少ない細胞数よりもより多い細胞数の方が適しています。
チューブ形成を改善する推奨案は下記の通りです。
- インキュベーション時間を12時間かオーバーナイトに増やします。最も良いチューブ形成はオーバナイトのインキュベーションによって起こります。
- ECMゲルは使用前に完全に溶解して下さい。ゲルは、4℃, 24時間で溶解し、ウェルに分注する前に、ボルテックスして下さい。ゲル化するのに30分から1時間かかりますが、完全にゲル化するために、必要であればプレートは37℃で1時間以上インキュベートします。使用前にゲルを完全に固化させることが重要です。ゲル化が不十分だと、細胞が同じ面積に存在しなくなり、細胞間の相互作用が減少し、チューブ形成が上手く行かない場合があります。
- 細胞を加えたら、チューブ形成を阻害する可能性がありますのでプレートは動かさないで下さい。
ウェルの端のチューブ形成は、ウェルの端の高い細胞濃度が原因と考えられます。この結果は、ウェル中の細胞数が不十分であることを示していますので、細胞数を増やしてください。