対象商品: STA-344
#STA-844 と #STA-344 の両方とも凍結サンプルを使用することができます。しかし、ROS サンプルの一時的性質によれば、1-2ヵ月以上 -80℃ で凍結させると失われる恐れがあり、長期間保存されたサンプルの使用はおすすめできません。可能であれば、新鮮なサンプルを用いた方が良い結果が出るでしょう。
細胞ライセート、組織ライセートともに過酸化水素アッセイ(cat#STA-344)、ペルオキシダーゼアッセイ(cat#STA-844)にお使いいただけます。組織ライセートは、組織を 1×PBS または1×アッセイバッファーで再懸濁し、ホモジナイズまたはソニケーションし、12,000×g で 10分間遠心し、上清を回収したものをライセートとしてください。
比色と蛍光アッセイ両方とも細胞培養上清サンプルに適合し、フェノールレッドはアッセイを干渉しないでしょう。培地のみのものをネガティブコントロールとしてください。
血漿サンプルにおける EDTA の存在は、EDTA の濃度が、200μM 以下である限り比色アッセイを干渉することはないでしょう。この濃度以上の場合、結果が信用性のあるものではなくなります。サンプルがこれ以上の EDTA 濃度の場合は、蛍光フォーマットの使用を検討してください。蛍光アッセイは、比色アッセイと異なる試薬を使用しており、高濃度の EDTA にも適合します。
DTT や β-メルカプトエタノールといった還元剤は、蛍光フォーマットのアッセイ (品番:STA-344) を干渉すると考えられますが、比色フォーマットには適合します。
一般的に ROS はそれほど安定なものではありませんが、過酸化水素は他の ROS と比較して安定です。よって分解は典型的な懸案事項ではありません。より大きな懸案事項としては、細胞溶解の間に ROS が取り込まれることでそれを避けることはできません。しかしながら、サンプル調製による ROS の変化は、もしサンプルを同じ条件で同じときに調製したとすれば、代わるべきではありません。また、他のキットとして、培養細胞の ROS を測定し、細胞ライセートを調製する手順を含まない Intracellular ROS Assay kit (品番:STA-342) もあります。過酸化水素は、このキットで測定された大部分の ROS を補います。
大部分の酸化ストレスを研究している研究者は、複数のマーカーを測定します。一旦、マーカーの検出を確認すると、彼らはしばしば ROS を直接的にテストします。