商品詳細 「OxiSelect? TBARS アッセイ キット(MDA定量)」
対象商品: STA-330
- 【01】 CBL社のTBARSアッセイキットは、私の血液サンプル中のTBARSレベルを測定するのに使用できますか?
- 【02】 MDA ELISAキットと比較し、TBARS アッセイの感度はどうですか?
- 【03】 ブタノール抽出とは?
- 【04】 ブタノールステップは必須ですか?
- 【05】 ブタノールフラクションは、溶液の上層ですか?
- 【06】 なぜ、1ヶ月未満のサンプルの使用を推奨しているのですか?
- 【07】 -80℃で1年間サンプルを保存していた場合は?
- 【08】 BHTをサンプルに加えることは必須ですか?
- 【09】 肝臓組織サンプルに適合しますか?
- 【10】 アントシアニンを含む植物サンプルに適合しますか?
- 【11】 血清・血漿サンプルの良い調製方法は?
- 【12】 種特異性はありますか?
いいえ。CBL社のTBARSアッセイキットは、研究用です。患者のサンプルをテストし、診断に用いることはできません。
MDA付加物の競合ELISAキットは、TBARSアッセイよりも感度が良いですが、実際こちらの二つのアッセイを直接比較することはできません。MDA ELISAはMDA付加タンパク質を測定することにのみ特化しており、一方でTBARSは、フリーMDAとMDA付加物を含むトータルMDAを測定し、結果としてTBARSアッセイはMDA付加物競合ELISAよりも高い値を示します。もし、サンプルが高濃度のヘモグロビンを含んでいるようであれば、ヘモグロビンがTBARSアッセイを干渉する可能性があるので、ELISAキットの方が良いかもしれません。
ブタノール抽出は、サンプルとスタンダード両方のオプションのステップの一つです。サンプルに残存したヘモグロビンを除くために行われ、MDA‐TBA吸光 (532 nm) にとても近い、ヘモグロビンの540nmによる強い吸収による偽陽性が生じるのを避けるために行われます。MDA-TBA付加物反応の後の溶液のピンク色は、MDA-TBAあるいはヘモグロビンのいずれかかによるものです。したがって、ブタノール抽出を行なうことにより、MDA-TBA付加物による着色を測定することができます。
ブタノール抽出は、オプションのステップで、血清サンプルや高レベルのヘモグロビンを含むサンプルでは行うべきです。ブタノール抽出ステップにより、偽陽性をもたらすヘモグロビンをサンプルから除去することが可能です。
MDA修飾物の保存のガイドラインによれば、それほど安定でなく、‐80℃で1ヶ月過ぎると分解を始める可能性があるとのことです。もし、同じ期間保存されたサンプルを相対比較のみしたい場合は、分解は問題にならないかもしれません。古いサンプルでは、MDAの検出が難しくなるでしょう。但し、初期のMDAレベルと分解の度合いに依存します。
: - 80℃で1年間保存されたサンプルは、他のマーカー(例:DNA中の8‐OHdG:品番 STA-320、タンパク質カルボニル化:品番 STA-310)を考慮するべきです。8‐OHdGとタンパク質カルボニル化は、どちらもとても安定な酸化ストレスマーカーです。
肝臓サンプルは、TBARSアッセイに使用できます。しかしながら、肝臓はこのアッセイを阻害する多くの赤血球を含んでいます。肝臓サンプルをTBARSアッセイに用いる場合、潅流と偽陽性の原因となるヘモグロビンを除くためのブタノール抽出の両方を行って下さい。
CBL社では、植物サンプルでTBARSアッセイをテストしておりませんが、適合するでしょう。ブタノール抽出(アッセイプロトコル ステップ 8)を行うことで、水層のアントシアニンを除くことができます。文献情報が、TBARSアッセイが植物サンプルに適合することを示しております。
TBARSアッセイ用のサンプル調製方法及び使用する抗凝固剤について、特別なものはありません。MDAが不安定であるため、サンプルは調製後すぐに使用するべきで、‐80℃で1-2ヶ月のみ保存可能です。